コラム

僕(ぼく)らと 違(ちが)う動物(どうぶつ)の体(からだ)

牛(うし)の胃(い)は4つある!?

我々人間(われわれにんげん)は1つしか胃(い)がありません。しかし、いろんな動物(どうぶつ)を見てみると、それは当(あ)たり前(まえ)じゃないんです!牛(うし)、羊(ひつじ)、ヤギなどの動物(どうぶつ)は、「反芻動物(はんすうどうぶつ)」と言(い)い、4つの胃(い)を持(も)ち、それぞれが異(こと)なる機能(きのう)を持(も)ちます。

反芻動物(はんすうどうぶつ)は一度飲(いちどの)み込(こ)んだ食(た)べ物(もの)をもう一度口(いちどくち)に戻(もど)して、何度(なんど)も咀嚼(そしゃく)(噛(か)むこと)を繰(く)り返(かえ)します。このように、消化(しょうか)の機能(きのう)も我々人間(われわれにんげん)とは大(おお)きく異(こと)なっているのです。その中(なか)でも今回(こんかい)は、僕(ぼく)たちにとって最(もっと)も身近(みぢか)で牛(うし)に注目(ちゅうもく)しようと思(おも)います。

1つ目(め)の胃(い)は「ルーメン」といい、食道(しょくどう)と直接繋(ちょくせつつな)がっており、胃全体(いぜんたい)の80%(パーセント)を占(し)めています。この中(なか)には多(おお)くの微生物(びせいぶつ)が共生(きょうせい)しており、その微生物(びせいぶつ)の作用(さよう)によって食(た)べた草(くさ)は栄養(えいよう)として吸収(きゅうしゅう)できる形(かたち)に分解(ぶんかい)されます。

2つ目(め)の胃(い)は「蜂巣胃(はちのすい)」と呼(よ)ばれ、ハチの巣(す)のようなひだを持(も)つことが特徴(とくちょう)です。ルーメンでは消化(しょうか)しづらい食(た)べ物(もの)を食道(しょくどう)や口(くち)まで押(お)し戻(もど)す役割(やくわり)があり、口(くち)まで押(お)し戻(もど)された食(た)べ物(もの)は再(ふたた)び噛(かみ)み直(なお)され、3つ目(め)の胃(い)「葉状胃(ようじょうい)」に行(い)きます。

そして、その「葉状胃(ようじょうい)」では、食(た)べ物(もの)の選別(せんべつ)が行(おこな)われます。葉(は)が何枚(なんまい)にも重(かさ)なったようなひだのある構造(こうぞう)を持(も)ち、それが食(た)べ物(もの)をすりつぶし、消化(しょうか)しやすくやったものを最後(さいご)の4つ目(め)の胃(い)である「しわ胃(い)」に送(おく)り、まだ消化(しょうか)できるほど十分小(じゅうぶんちい)さくなってないものは蜂巣胃(はちのすい)に戻(もど)します。また、水(みず)や栄養(えいよう)を吸収(こきゅう)する働(はたら)きも持(も)っています。

最後(さいご)の「しわ胃(い)」では、胃液(いえき)を分泌(ぶんぴつ)することによって最終的(さいしゅうてき)に食(た)べ物(もの)を消化(しょうか)します。人間(にんげん)の胃(い)とほとんど同(おな)じような働(はたら)きをしていますね。

このように、4つの胃(い)を使(つか)って牛(うし)は消化(しょうか)を行(おこな)うのです。人間(にんげん)とはここまで消化(しょうか)の仕組(しく)みが異(こと)なるとは、とても興味深(きょうみぶか)いですね!

牛の胃

ウサギの耳(みみ)はなぜ長(なが)い?!?

ウサギ、といえば、とてもかわいい動物(どうぶつ)ですよね。あのキュートなシルエットは僕(ぼく)たちを魅了(みりょう)してなりません。そのウサギのルックスにおいて最(もっと)も特徴的(とくちょうてき)なのは、やはりあの長(なが)い耳(みみ)でしょう!もはや当(あ)たり 前(まえ)のことのようにウサギの耳(みみ)が長(なが)いという事実(じじつ)を僕(ぼく)たちは受(う)け入(い)れていますが、改(あらた)めて、そのことを考(かんが)えてみるととても不思議(ふしぎ)に思(おも)いませんか?一体(いったい)どうして、ウサギの耳(みみ)は長(なが)いのでしょうか?

1つ目(め)の理由(りゆう)としては、音(おと)を集(あつ)めやすいからです。耳(みみ)は大(おお)きいほど音(おと)を集(あつ)めやすいのです。僕(ぼく)たち人間(にんげん)が音(おと)が聞(き)こえにくい時(とき)に耳元(みみもと)で手(て)を広(ひろ)げると、聞(き)こえやすくなりますよね。それと同(おな)じです。大草原(だいそうげん)で草(くさ)を食(た)べるウサギは大(おお)きな耳(みみ)で音(おと)を集(あつ)めることで、危険(きけん)が訪(おとず)れるのを察知(さっち)するのです。

そして、もう1つ、体温調節(たいおんちょうせつ)という役割(やくわり)もあります。人間(にんげん)は、汗(あせ)をかくことで体温調節(たいおんちょうせつ)を行(おこな)いますが、ウサギはほとんど汗(あせ)をかきません。そのため、汗(あせ)をかくかわりに耳(みみ)を使(つか)って体温調節(たいおんちょうせつ)をおこなっているのです。ウサギの耳(みみ)には網(あみ)の目(め)のように血管(けっかん)が張(は)り巡(めぐ)らされていますが、この血管(けっかん)に風(かぜ)を当(あ)てて、体温(たいおん)が上(あ)がりすぎるのを防(ふせ)いでいるのです。

ウサギ

馬(うま)の蹄(ひづめ)の進化(しんか)

みなさんは「蹄(ひづめ)」を見(み)たり触(さわ)ったりしたことはありますか?馬(うま)、鹿(しか)、象(ぞう)、キリンといった「有蹄類(ゆうているい)」に分類(ぶんるい)される動物(どうぶつ)たちが持(も)つ、足(あし)の爪(つめ)のようなものですね。では、この蹄(ひづめ)は一体(いったい)なんのためにあるのでしょうか?

蹄(ひづめ)は指(ゆび)の先端(せんたん)にある爪(つめ)が進化(しんか)したものです。では、一体(いったい)どうして、このように進化(しんか)したのかというと、速(はや)く走(はし)るためです。速(はや)く走(はし)るためには、かかとを地面(じめん)につけずに足(あし)の先端(せんたん)だけを使(つか)うのが理(ことわり)にかなっています。短距離走(たんきょりそう)や体操選手(たいそうせんしゅ)が走(はし)る姿(すがた)を想像(そうぞう)するとわかりやすいですね。そのように、できるだけ速(はや)く走(はし)ろうと、足(あし)の先端(せんたん)だけ使(つか)って走(はし)ろうと進化(しんか)した結果(けっか)、蹄(ひづめ)という形(かたち)に進化(しんか)した、というわけです。

では、蹄(ひづめ)がある指以外(ゆびいがい)の指(ゆび)はどうなったのかというと親指(おやゆび)は退化(たいか)してしまい、残(のこ)りの指(ゆび)も跡形(あとかた)を少(すこ)し残(のこ)す程度(ていど)になってしまいました。僕(ぼく)ら人間(にんげん)は、ものを掴(つか)んだりするために、5本(ほん)の指(ゆび)が進化(しんか)してきました。しかし、馬(うま)は草原(そうげん)で暮(く)らす草食動物(そうしょくどうぶつ)です。最(もっと)も必要(ひつよう)なのは、天敵(てんてき)である肉食動物(にくしょくどうぶつ)から逃(に)げることです。そのために速(はや)く走(はし)ろうとして、蹄(ひづめ)を進化(しんか)させていったのです

馬の蹄

くじらのヒレは人間の手にそっくり!?

くじらは海(うみ)を泳(およ)いでいる生(い)き物(もの)です。だから、魚(さかな)の仲間(なかま)である、と言(い)われた方(ほう)がしっくりきますよね?しかし、実際(じっさい)はくじらは哺乳類(ほにゅうるい)で、魚(さかな)よりは僕(ぼく)たち人間(にんげん)の方(ほう)がもっと似(に)ているのです!なんとそのことがくじらの体(からだ)の構造(こうぞう)を見(み)ることでわかってしまったのです。

くじらを解剖(かいぼう)して、ヒレの骨(ほね)の形(かたち)を見(み)てみると、なんとびっくり、5本(ほん)の指(ゆび)のような形(かたち)をしているのです!(実際(じっさい)の写真(しゃしん)はかなりなまなましい写真(しゃしん)となるので、こちらには掲載(けいさい)しません。興味(きょうみ)のある方(かた)のみ、ご自分(じぶん)でお調(しら)べください。)

他(ほか)にも、4本足(ほんあし)のくじらの化石(かせき)が見(み)つかったりと、くじらがかつては陸(りく)で暮(く)らしていた証拠(しょうこ)となるものが発見(はっけん)されています。一体(いったい)どのような過程(かてい)で体(からだ)の構造(こうぞう)を変化(へんか)させ、陸(りく)から海(うみ)へと住(す)む場所(ばしょ)を変(か)えたのか、考(かんが)えてみるととても興味深(きょうみぶか)いですね。

磁石(じしゃく)の不思議(ふしぎ)!

磁石(じしゃく)を使(つか)う身(み)の回(まわ)りのものにはどのようなものが思(おも)いつきますか? 磁石(じしゃく)は黒板(こくばん)に紙(かみ)を留(と)めるものからイヤホンや車(くるま)など身(み)の回(まわ)りの様々(さまざま)なものに利用(りよう)されています。ここでは、磁石(じしゃく)の色々(いろいろ)な特徴(とくちょう)や用途(ようと)について紹介(しょうかい)していきます。

磁石(じしゃく)って何(なに)?

そもそも磁石(じしゃく)とはなんでしょうか?一番最初(いちばんさいしょ)に思(おも)い浮(う)かぶのは青(あお)と赤(あか)で先端(せんたん)を塗(ぬ)られた棒状(ぼうじょう)やU(ユー)の字状(じょう)のものかもしれません。このような磁石(じしゃく)を永久磁石(えいきゅうじしゃく)とよびます。磁石(じしゃく)にはN(エヌ)極(きょく)とS(エス)極(きょく)が存在(そんざい)します。N極同士(エヌきょくどうし)、S極同士(エスきょくどうし)を近(ちか)づけると反発(はんぱつ)しあい、N極(エヌきょく)とS極(エスきょく)を近(ちか)づけると引(ひ)き合(あ)います。しかし、永久磁石以外(えいきゅうじしゃくいがい)に電磁石(でんじしゃく)という電気(でんき)を利用(りよう)してN極(エヌきょく)とS極(エスきょく)を発生(はっせい)させるものもあります。

磁石の引力、斥力

方位磁針(ほういじしん)の仕組(しく)み

方位磁針(ほういじしん)のN極(エヌきょく)は常(つね)に北(きた)、S極(エスきょく)は常(つね)に南(みなみ)を指(さ)すようになっています。つまり、地球(ちきゅう)の北極(ほっきょく)はS極(えすきょく)、南極(なんきょく)はN極(えぬきょく)として捉(とら)えられます。このように地球(ちきゅう)を磁石(じしゃく)として見立(みた)てることができる理由(りゆう)を知(し)るためには、地球(ちきゅう)の構造(こうぞう)と電磁誘導(でんじゆうどう)について理解(りかい)する必要(ひつよう)があります。

マントル

まず、地球(ちきゅう)は三(みっ)つの部分(ぶぶん)から構成(こうせい)されます。外側(そとがわ)から順(じゅん)に地殻(ちかく)、マントル、核(かく)です。核(かく)は内核(ないかく)と外核(がいかく)に区別(くべつ)することができ、内核(ないかく)は固体(こたい)、外核(がいかく)は液体(えきたい)の鉄(てつ)やニッケルからできています。外核(がいかく)の液体(えきたい)は内核(ないかく)によって温(あたた)められ、マントルによって冷(ひ)やされることで液体(えきたい)が南北方向(なんぼくほうこう)にらせん構造(こうぞう)の対流(たいりゅう)が生(しょう)じます。研究(けんきゅう)はまだ途中(とちゅう)ですが、らせん構造(こうぞう)は一層(いっそう)あるいは二層(にそう)と考(かんが)えられています。この対流(たいりゅう)で鉄(てつ)やニッケルの金属(きんぞく)が動(うご)くことにより電気(でんき)が発生(はっせい)します。

内核、外核

次(つぎ)に電磁誘導(でんじゆうどう)についてみていきます。上(うえ)で紹介(しょうかい)した電磁石(でんじしゃく)は電磁誘導(でんじゆうどう)を利用(りよう)して磁石(じしゃく)の性質(せいしつ)を持ちます。電磁誘導(でんじゆうどう)では電気(でんき)がらせん状(じょう)に動(うご)くことによって磁界(じかい)(磁場(じば))が発生(はっせい)します。図(ず)3では磁力線(じりょくせん)が描(えが)かれていますが、磁力線(じりょくせん)が出(で)る方(ほう)がN極(エヌきょく)、入(はい)る方(ほう)がS極(エスきょく)として捉(とら)えることができます。

電磁誘導

このように、地球(ちきゅう)の内部(ないぶ)の溶(と)けた鉄(てつ)やニッケルの金属(きんぞく)がらせん状(じょう)に動(うご)くことによって電磁誘導(でんじゆうどう)が生(しょう)じ、地球(ちきゅう)の北極(ほっきょく)がS極(エスきょく)、南極(なんきょく)がN極(エヌきょく)のような磁石(じしゃく)として地球(ちきゅう)を見立(みた)てることができるのです。

液体(えきたい)の磁石(じしゃく)?!

磁性流体(じせいりゅうたい)という、磁石(じしゃく)を近(ちか)づけることで変形(へんけい)する液体(えきたい)も存在(そんざい)します。磁石(じしゃく)を近(ちか)くにおくと磁石(じしゃく)の磁力線(じりょくせん)に沿(そ)って磁性流体(じせいりゅうたい)が変形(へんけい)し、ハリネズミの背中(せなか)のようなとげが何本(なんぼん)も突出(とっしゅつ)した形(かたち)になります。この流体(りゅうたい)は直径(ちょっけい)10nm(ナノメートル)(1cm(センチメートル)の100万分(まんぶん)の1)ほどのマグネタイトなど磁石(じしゃく)としての性質(せいしつ)を持(も)つ物質(ぶっしつ)に水(みず)と油(あぶら)の両方(りょうほう)の性質(せいしつ)を持(も)つ界面活性剤(かいめんかっせいざい)や水(みず)、油(あぶら)が混(ま)ざり合(あ)ってできています。マグネタイト単体(たんたい)は磁石(じしゃく)として働(はたら)くことは可能(かのう)ですが、磁性流体中(じせいりゅうたいちゅう)に微粒子(びりゅうし)が散乱(さんらん)することによって近(ちか)くに磁界(じかい)がないときには微粒子(びりゅうし)がそれぞれ異(こと)なる方向(ほうこう)に磁力線(じりょくせん)を出(だ)すため、磁性流体(じせいりゅうたい)は磁石(じしゃく)としては働(はたら)きません。

MRI(エムアールアイ)(磁気共鳴画像診断(じききょうめいがぞうしんだん))

医療(いりょう)ドラマなどで時々(ときどき)見かけるMRI(エムアールアイ)ですが、どのような仕組(しく)みなのでしょうか?MRI(エムアールアイ)は磁場(じば)と電磁波(でんじは)をうまく利用(りよう)することによって検査(けんさ)したい体(からだ)の部位(ぶい])の画像(がぞう)を撮(と)ることができます。電磁波(でんじは)とは電流(でんりゅう)や磁気(じき)の向(む)きや大(おお)きさの変化(へんか)によって電流(でんりゅう)と磁気(じき)がお互(たが)いに影響(えいきょう)を及(およ)ぼすことで形成(けいせい)される波(なみ)のことです。MRI(エムアールアイ)ではとても強(つよ)い磁石(じしゃく)によって、通常(つうじょう)はランダムな方向(ほうこう)を向(む)いている体内(たいない)の水素原子(すいそげんし)というとても小(ちい)さな成分(せいぶん)の向(む)きをそろえます。ここで電磁波(でんじは)を検査(けんさ)したい部位(ぶい)に受信(じゅしん)することによって水素原子(すいそげんし)が移動(いどう)し、向(む)きも変化(へんか)します。電磁波(でんじは)の受信(じゅしん)を止(と)めてから水素原子(すいそげんし)が元(もと)の位置(いち)に戻(もど)るまでの時間(じかん)が計測(けいそく)されています。体(からだ)の組織(そしき)によって戻(もど)るまでの時間(じかん)が異(こと)なるため、体(からだ)の内部(ないぶ)の画像(がぞう)を解析(かいせき)できます。

液体酸素(えきたいさんそ)

液体酸素(えきたいさんそ)を見(み)たことはありますか?酸素(さんそ)は私(わたし)たちが生(い)きる上(うえ)で欠(か)かせない物質(ぶっしつ)ですが、液体(えきたい)の状態(じょうたい)を見(み)たことがある人(ひと)は少(すく)ないのではないでしょうか。酸素(さんそ)は、地球上(ちきゅうじょう)の表面(ひょうめん)の標準的(ひょうじゅんてき)な圧力(あつりょく)(1気圧(きあつ))において-183℃(ど)以下(いか)まで下(さ)げることによって気体(きたい)から液体(えきたい)へと変化(へんか)します。この液体酸素(えきたいさんそ)は淡(あわ)い青色(あおいろ)をしています。そして液体酸素(えきたいさんそ)に磁石(じしゃく)を近(ちか)づけると磁石(じしゃく)に引(ひ)きつけられるのです。

プラズマが何(なに)か理解(りかい)してますか?

プラズマって知(し)ってる?

「プラズマ」という言葉(ことば)を聞(き)いたことのある人(ひと)は多(おお)いでしょう。しかし、「それでは、プラズマとは何(なに)か説明(せつめい)してください」と言(い)われて、何(なに)かしらの説明(せつめい)ができる人(ひと)はかなり少(すく)ないと思(おも)います。では、一体(いったい)プラズマとはなんなのでしょうか?

「物質(ぶっしつ)の三態(さんたい)」については知(し)っている人(ひと)が多(おお)いでしょう。物質(ぶっしつ)は異(こと)なる温度(おんど)、圧力(あつりょく)によって、「気体(きたい)」「液体(えきたい)」「固体(こたい)」という3つの異(こと)なる状態(じょうたい)を取(と)ります。このことを「物質(ぶっしつ)の三態(さんたい)」と呼(よ)びます。では、ここで話(はなし)をプラズマに戻(もど)しましょう。プラズマとは一体(いったい)なんなのか。それは、「気体(きたい)」「液体(えきたい)」「固体(こたい)」のどれとも異(こと)なる、物質(ぶっしつ)の第(だい)4の状態(じょうたい)のことを指(さ)します。物質(ぶっしつ)は温度(おんど)を上(あ)げるにつれて、固体(こたい)、液体(えきたい)、気体(きたい)の順(じゅん)に状態(じょうたい)が変化(へんか)しますが、そこからさらに温度(おんど)を上(あ)げると、プラズマという状態(じょうたい)になるのです。

物質の三態

ミクロな世界を見てみよう!

では、プラズマがどのような状態(じょうたい)なのか、具体的(ぐたいてき)に見(み)ていく前(まえ)に「物質(ぶっしつ)の三態(さんたい)」をミクロな視点(してん)から見(み)てみましょう。実(じつ)は、我々(われわれ)の身(み)の回(まわ)りにある物質(ぶっしつ)は「分子(ぶんし)」という名前(なまえ)の目(め)に見(み)えないほど小(ちい)さな粒(つぶ)でできています。

固体状態(こたいじょうたい)は、原子(げんし)同士(どうし)がお互(たが)いに強(つよ)く結(むす)びついている状態(じょうたい)です。気体状態(きたいじょうたい)は、原子(げんし)が自由(じゆう)に動(うご)き回(まわ)っている状態(じょうたい)です。液体状態(えきたいじょうたい)は、分子同士(ぶんしどうし)は結(むす)びついていないが、気体(きたい)ほどは自由(じゆう)に分子(ぶんし)が動(うご)き回(まわ)っていない状態(じょうたい)です。

このように、物質(ぶっしつ)の温度(おんど)が上(あ)がると、だんだんと分子(ぶんし)がより激(はげ)しく運動(うんどう)するようになります。では、プラズマ状態(じょうたい)で、分子(ぶんし)はどのような状態(じょうたい)になっているのでしょうか?そのためには、「原子(げんし)」というものの構造(こうぞう)を理解(りかい)しないといけません。

ミクロな世界

原子の構造

「原子(げんし)」とは、分子(ぶんし)をさらに分解(ぶんかい)したら現(あらわ)れます。分子(ぶんし)は、1つ以上(いじょう)の原子(げんし)の結(むす)びつきでできているのです。その原子(げんし)をさらに分解(ぶんかい)していくと、「陽子(ようし)」「中性子(ちゅうせいし)」「電子(でんし)」という3つの粒子(りゅうし)から構成(こうせい)されています。原子(げんし)は、陽子(ようし)と中性子(ちゅうせいし)から成(な)る「原子核(げんしかく)」の周(まわ)りを電子(でんし)が回(まわ)っているという構造(こうぞう)をしています。陽子(ようし)は正(せい)の電荷(でんか)(よくわからなければ、プラスの電気(でんき)だよって考(かんが)えよう!)を持(も)っています。一方(いっぽう)で、電子(でんし)は負(ふ)の電荷(でんか)(これもよくわからなければマイナスの電気(でんき)だよって考えよう!)を持(も)っています。

原子核

プラズマ状態

では、プラズマの話(はなし)に戻(もど)りましょう。プラズマ状態(じょうたい)とは一体(いったい)どのような状態(じょうたい)なのでしょうか?気体状態(きたいじょうたい)からさらに温度(おんど)をどんどん上(あ)げていくと、物質(ぶっしつ)の原子(げんし)に変化(へんか)が起(お)こります。固体(こたい)、液体(えきたい)、気体(きたい)の3つの状態(じょうたい)では、原子(げんし)の構造(こうぞう)は上(うえ)のような形(かたち)で安定(あんてい)していましたが、そこから温度(おんど)を上(あ)げると、原子核(げんしかく)を回(まわ)っていた電子(でんし)が、もともとの軌道(きどう)から離(はな)れてしまいます。その結果(けっか)、原子(げんし)は電子(でんし)を失(うしな)い、正(せい)の電荷(でんか)をもつ「陽(よう)イオン」になります。そして、軌道(きどう)から離(はな)れた電子(でんし)(「自由電子(じゆうでんし)」と呼(よ)びます)と陽(よう)イオンという、それぞれ負(ふ)の電荷(でんか)と正(せい)の電荷(でんか)を持(も)った2つの粒子(りゅうし)が自由(じゆう)に飛(と)び回(まわ)っている状態(じょうたい)になります。この状態(じょうたい)がプラズマ状態(じょうたい)なのです。

プラズマ状態

プラズマ状態(じょうたい)の特徴(とくちょう)

これで、プラズマ状態(じょうたい)がどのような状態(じょうたい)なのかが理解(りかい)できたかと思(おも)います。それでは、プラズマ状態(じょうたい)は一体(いったい)どのような特徴(とくちょう)を持(も)っているのでしょうか。

まず第一(だいいち)に、電気(でんき)を通(とお)すという特徴(とくちょう)があります。プラズマ状態(じょうたい)では、陽(よう)イオンや電子(でんし)という正(せい)の電荷(でんか)と負(ふ)の電荷(でんか)が飛(と)び回(まわ)っています。一体(いったい)どのような時(とき)に電気(でんき)は通(とお)るかというと、電子(でんし)が自由(じゆう)に動(うご)ける状態(じょうたい)の時(とき)に電気(でんき)は通(とお)ります。プラズマ状態(じょうたい)では、電子(でんし)が自由(じゆう)に動(うご)き回(まわ)ることができる状態(じょうたい)にあるため、電気(でんき)を通(とお)すことができるのです。

また、発光(はっこう)するという特徴(とくちょう)も持(も)ちます。詳(くわ)しい話(はなし)をすると難(むずか)しい話(はなし)になるのですが、プラズマ状態(じょうたい)の物質(ぶっしつ)は莫大(ばくだい)なエネルギーを持(も)っています。その状態(じょうたい)の物質(ぶっしつ)がエネルギーを放出(ほうしゅつ)する際(さい)にそのエネルギーが光(ひかり)となって、放出(ほうしゅつ)されるのです。そのため、プラズマ状態(じょうたい)の物質(ぶっしつ)は発光(はっこう)します。

身(み)の回(まわ)りにあるプラズマ

では、プラズマは一体(いったい)どこに存在(そんざい)しているのでしょう?今(いま)まで書(か)いてきた話(はなし)からは、プラズマが実際(じっさい)にどこにあるのか、なかなか想像(そうぞう)がつかないかもしれません。むしろ、周囲(しゅうい)に固体(こたい)、液体(えきたい)、気体(きたい)の物質(ぶっしつ)がたくさんあるため、プラズマは身近(みぢか)には存在(そんざい)しないと勘違(かんちが)いしてしまう人(ひと)もいるかもしれません。しかし、意外(いがい)と身近(みぢか)なところにプラズマは存在(そんざい)しています。実(じつ)は、蛍光灯(けいこうとう)、雷(かみなり)、太陽(たいよう)、オーロラなどの身近(みぢか)なところでプラズマを見(み)ることができるのです。実(じつ)は宇宙空間(うちゅうくうかん)の99%(パーセント)以上(いじょう)がプラズマであると言(い)われているのです!他(ほか)にもどこでプラズマが利用(りよう)されているのか、調(しら)べてみるといいかもしれませんね。

身近(みぢか)な窒素(ちっそ)は意外(いがい)と有能(ゆうのう)!

私(わたし)たちが日々(ひび)生活(せいかつ)する上(うえ)で空気(くうき)は欠(か)かせません。空気(くうき)はある一種類(いっしゅるい)の気体(きたい)からなっているわけではないのです。窒素(ちっそ)、酸素(さんそ)、二酸化炭素(にさんかたんそ)などの気体(きたい)が混(ま)ざり合(あ)っています。そのように身近(みぢか)にある窒素(ちっそ)の特徴(とくちょう)について紹介(しょうかい)していきます。

そもそも窒素(ちっそ)ってなに?

窒素(ちっそ)は私(わたし)たちの身(み)の回(まわ)りに多(おお)く存在(そんざい)しますが、どれくらい存在(そんざい)すると思(おも)いますか?実(じつ)は空気(くうき)の78%(パーセント)を窒素(ちっそ)が占(し)めているのです。そんな窒素(ちっそ)ですが、どのような性質(せいしつ)があるのでしょうか。

空気中の原子の割合

窒素(ちっそ)は酸素(さんそ)や二酸化炭素(にさんかたんそ)と同様(どうよう)に無色(むしょく)、無臭(むしゅう)の気体(きたい)です。一方(いっぽう)、酸素(さんそ)とは違(ちが)って燃焼(ねんしょう)を助(たす)ける性質(せいしつ)はありません。小学校(しょうがっこう)の理科(りか)の授業(じゅぎょう)で、酸素(さんそ)でいっぱいにした容器(ようき)の中(なか)にろうそくや線香(せんこう)を入(い)れると火(ひ)が明(あか)るくなる様子(ようす)を見(み)たことがある方(かた)もいるのではないでしょうか。酸素(さんそ)のように、火(ひ)の光(ひか)り具合(ぐあい)を強(つよ)める性質(せいしつ)のある気体(きたい)は助燃性(じょねんせい)がある、すなわち物(もの)を燃(もや)す働(はたら)きを促(うなが)す性質(せいしつ)があります。逆(ぎゃく)に窒素(ちっそ)の場合(ばあい)はどうでしょう?窒素(ちっそ)でいっぱいにした容器(ようき)にろうそくや線香(せんこう)を入(い)れると火(ひ)が消(き)えてしまいます。

消火(しょうか)システムとして利用(りよう)できる!

火事(かじ)が起(お)きた時(とき)に火(ひ)を消(け)すにはどのような方法(ほうほう)があると思(おも)いますか?消防士(しょうぼうし)が勢(いきお)いよく水(みず)の出(で)るホースを持(で)っている様子(ようす)を想像(そうぞう)する方もいるのではないでしょうか。実(じつ)は、窒素(ちっそ)の燃焼(ねんしょう)を助(たす)けない性質(せいしつ)を使(つか)って消火(しょうか)を行(おこな)う場所(ばしょ)もあります。どのような場所(ばしょ)か想像(そうぞう)できますか?美術館(びじゅつかん)や図書館(としょかん)などで用(もち)いられていることがあります。水(みず)をかけてしまうと美術館(びじゅつかん)の作品(さくひん)や図書館(としょかん)の蔵書(ぞうしょ)が濡(ぬ)れてダメージを与(あた)える可能性(かのうせい)が高(たか)いです。国立国会図書館(こくりつこっかいとしょかん)の書庫(しょこ)では窒素(ちっそ)ガスを出(だ)し、酸素(さんそ)を空気中(くうきちゅう)の12%(パーセント)ほどに抑(おさ)えることによって消火(しょうか)を行(おこな)えるような設備(せつび)が整(ととの)っています。

植物(しょくぶつ)の栄養源(えいようげん)

小学校(しょうがっこう)でアサガオやトマトを育(そだ)てたことのある方(かた)も多(おお)いのではないでしょうか。その時(とき)に白(しろ)いつぶつぶを蒔(ま)いた方(かた)も多(おお)いでしょう。この白(しろ)いつぶつぶは肥料(ひりょう)で、植物の成長(せいちょう)を促(うなが)す役割(やくわり)を持(も)っています。肥料(ひりょう)には窒素(ちっそ)、リン酸(さん)、カリウムの三(みっ)つの成分(せいぶん)が含(ふく)まれています。この三(みっ)つの成分(せいぶん)は肥料(ひりょう)の三大要素(さんだいようそ)とも呼(よ)ばれています。窒素(ちっそ)には茎(くき)を太(ふと)くしたり、葉(は)っぱを増(ふ)やしたりする働(はたら)きがあります。リン酸(さん)は花(はな)や実(み)の成長(せいちょう)を促(うなが)します。カリウムは根(ね)を太(ふと)くさせて丈夫(じょうぶ)にします。

三大肥料

窒素(ちっそ)原子(げんし)という二(ふた)つの小(ちい)さな成分(せいぶん)が結(むす)びつくことによって窒素(ちっそ)分子(ぶんし)という、空気(くうき)に含(ふく)まれる気体(きたい)が存在(そんざい)します。しかし、肥料(ひりょう)で用(もち)いられるために窒素(ちっそ)原子(げんし)は別(べつ)の成分(せいぶん)とくっつくことによって固体(こたい)として存在(そんざい)することができます。例(たと)えば、硫酸(りゅうさん)アンモニウムという物質(ぶっしつ)が含(ふく)まれる肥料(ひりょう)では、硫酸(りゅうさん)イオンという原子(げんし)の集(あつ)まりとアンモニウムイオンという原子(げんし)の集(あつ)まりがくっつきあっています。このうち、アンモニウムイオンは窒素(ちっそ)原子(げんし)一(ひと)つに水素原子(すいそげんし)が四(よっ)つくっついています。この硫酸(りゅうさん)アンモニウムを含(ふく)む肥料(ひりょう)と水(みず)をまくことによって硫酸(りゅうさん)アンモニウムは水(みず)に溶(と)け、土(つち)に吸収(きゅうしゅう)されて植物(しょくぶつ)の根(ね)に届(とど)き、植物(しょくぶつ)に取(と)り込(こ)まれるわけです。

肥料の説明

液体窒素(えきたいちっそ)と磁石(じしゃく)を使(つか)った現象(げんしょう)

2027年(ねん)に開業予定(かいぎょうよてい)のリニアモーターカーを聞(き)いたことがある人(ひと)は多(おお)いのではないでしょうか。このリニアモーターカーは超伝導(ちょうでんどう)という現象(げんしょう)を利用(りよう)して動(うご)くことが想定(そうてい)されています。超伝導(ちょうでんどう)とは超伝導(ちょうでんどう)体(たい)である金属(きんぞく)や化合物(かごうぶつ)を一定(いってい)の温度以下(おんどいか)まで冷却(れいきゃく)することによって電気抵抗(でんきていこう)をゼロとする現象(げんしょう)のことです。また、特徴(とくちょう)として磁石(じしゃく)の上(うえ)に冷却(れいきゃく)した超伝導(ちょうでんどう)体(たい)を磁石(じしゃく)の上(うえ)に置(お)いたときに浮(う)かびます。このように磁気浮上(じきふじょう)する現象((げんしょう)をマイスナー効果(こうか)とよびます。

マイスナー効果

超伝導(ちょうでんどう)を利用(りよう)する機械(きかい)の多(おお)くが液体(えきたい)ヘリウムを利用(りよう)しており、液体(えきたい)ヘリウムは-269℃(ど)であることから冷却(れいきゃく)するために多額(たがく)の費用(ひよう)がかかることが問題(もんだい)となっていました。しかし、液体窒素(えきたいちっそ)によって必要(ひつよう)な温度(おんど)まで冷却(れいきゃく)して超伝導(ちょうでんどう)状態(じょうたい)となる物質(ぶっしつ)を用(もち)いることで費用(ひよう)を削減(さくげん)できることが知(し)られ、現在(げんざい)はその研究(けんきゅう)と実用化(じつようか)が進(すす)められています。将来(しょうらい)リニアモーターカーに乗(の)る機会(きかい)があればぜひ超伝導(ちょうでんどう)について思(おも)い出(だ)してみてください。

参加型検証企画(さんかがたけんしょうきかく)コラム

参加型検証企画結果

人(ひと)や動物(どうぶつ)はどうやって目(め)や耳(みみ)から脳(のう)に情報(じょうほう)をつたえているの?

人(ひと)や動物(どうぶつ)は、目(め)で光(ひかり)を、耳(みみ)で音(おと)を受(う)け取(と)っています。そしてそこで手(て)に入(い)れた光(ひかり)や音(おと)の情報(じょうほう)を目(め)の中(なか)にある網膜(もうまく)や、耳(みみ)の中(なか)にある内耳(ないじ)で、電気信号(でんきしんごう)に変(か)えています。じつは人(ひと)や動物(どうぶつ)は、機械(きかい)とおなじように電気(でんき)で情報(じょうほう)をつたえているんですね。

眼球の構造

そしてそこでえられた情報(じょうほう)は、神経(しんけい)をつかってつたえられます。とはいっても神経(しんけい)にはケーブルのように電気(でんき)をとおす金属(きんぞく)などがはいっているわけではありません。ではどのようにして神経(しんけい)は電気(でんき)を伝(つた)えているのでしょうか?

耳の構造

神経(しんけい)は、”神経細胞(しんけいさいぼう)”(別名(べつめい)ニューロン)という細胞(さいぼう)がたくさんあつまってできています。みぎしたが神経細胞(しんけいさいぼう)の図(ず)です。この細胞(さいぼう)にはいくつかの突起(とっき)と、一つの長(なが)いひものようなものがあるのがわかります。このひものようなものが軸索(じくさく)です。この図(ず)では短(みじか)いようにみえますが、 実際]は[軸索(じくさく)は1mm~1mと、本体(ほんたい)である細胞体(さいぼうたい)にくらべてとても長(なが)くなっています。軸索(じくさく)では、つねに軸索表面(じくさくひょうめん)にあるポンプによって、軸索(じくさく)の外(そと)よりも軸索(じくさく)の中(なか)のほうが陽(よう)イオン(プラスの電気(でんき)を持(も)っているイオン)が少(すく)なくなっているので、軸索内(じくさくない)はきほんてきには電気的(でんきてき)にマイナスになっています。そして、神経細胞(しんけいさいぼう)に情報(じょうほう)がとなりの神経細胞(しんけいさいぼう)からつたわってくると、細胞体(さいぼうたい)のちかくの軸索(じくさく)表面(ひょうめん)にある〖Na〗+チャネルという門(もん)を開(ひら)かせて、陽(よう)イオンを軸索(じくさく)内(ない)にとりこんで、電気的(でんきてき)にプラスにします。陽(よう)イオンを通(とお)す門(もん) であるNa+チャネルは、近(ちか)くが電気的(でんきてき)にプラスになったのを検知(けんち)してかってにはたらく性質(せいしつ)をもっているので、軸索(じくさく)のあるぶぶんではたらいたNa+ チャネルがとなりのNa+チャネルをはたらかせ、それがさらにとなりのNa+チャネルをはたらかせ、それがさらに、、、というような 形(かたち)で情報(じょうほう)がつたわっていきます。そして軸索(じくさく)の端(はし)に情報(じょうほう)がたどり着(つ)くと、こんどは軸索(じくさく)の端(はし)で 枝分(えだわ)かれしたものの先(さき)にあるシナプスから化学物質(かがくぶっしつ)をだし、別(べつ)の神経細胞(しんけいさいぼう)がその化学物質(かがくぶっしつ)をうけとることで別(べつ)の神経細胞(しんけいさいぼう)に情報(じょうほう)をつたえています。

神経の構造

このように、神経(しんけい)は複雑(ふくざつ)なしくみで情報(じょうほう)をつたえているため、ほぼ光(ひかり)のはやさで進(すすむ)む導線(どうせん)のなかでの電気信号(でんきしんごう)にくらべ、神経(しんけい)の情報(じょうほう)をつたえるはやさはおおよそ新幹線(しんかんせん)と同(おな)じくらいでしかない、情報(じょうほう)を脳(のう)にとどける時(とき)、そしてそれを脳(のう)のなかで信号(しんごう)をぐるぐるまわして計算(けいさん)する時(とき)にどうしても時間(じかん)がかかってしまうのです。

音(おと)と光(ひかり)はどっちがはやく反応(はんのう)できるの?

人間(にんげん)は、目(め)で見(み)たものと耳(みみ)で聞(き)いたものではどちらがはやく反応(はんのう)できるのでしょうか?同(おな)じ種類(しゅるい)ものでも時(とき)と場合(ばあい)で変(か)わってしまうため(例(たと)えば光(ひかり)を明(あか)るくしたり音(おと)をうるさくするとはやく反応(はんのう)できる)くらべるのは難(むずか)しいですが、多(おお)くの研究者(けんきゅうしゃ)は音(おと)のほうがはやく反応(はんのう)できるといっています。その理由(りゆう)として、目(め)で見(み)たものと耳(みみ)で聞(き)いたものをそれぞれ電気信号(でんきしんごう)にした時(とき)、目(め)で見(み)たもののほうが情報(じょうほう)の量(りょう)がおおいためおおくの計算(けいさん)がひつよう (とおるニューロンの数(かず)がおおい)ということ、また目(め)は夜(よる)に使(つか)えないうえ、その方向(ほうこう)を向(む)いていないと使(つか)えないため太古(たいこ)の人間(にんげん)が猛獣(もうじゅう)などの危険(きけん)をしるために耳(みみ)がとても重要(じゅうよう)だったということが考(かんが)えられます。

さて、音(おと)と光(ひかり)を別々(べつべつ)ではなく同時(どうじ)に見(み)たり聞(き)いたりすると人(ひと)の反応(はんのう)は早(はや)くなるでしょうか?それとも遅(おそ)くなるでしょうか?いくつかの研究(けんきゅう)によると、 同時(どうじ)のほうが早(はや)く反応(はんのう)できるようです。これは人(ひと)が情報(じょうほう)を頭(あたま)で処理(しょり)するときに、目(め)や耳(みみ)、それから鼻(はな)や皮膚(ひふ)や舌(した)から得(え)た情報(じょうほう)を、それぞれ別々(べつべつ)ではなく情報(じょうほう)をいろいろくらべつつあわせて処理(しょり)しているためです。 たとえばかき氷(ごおり)シロップはじっさいは砂糖(さとう)の味(あじ)しかしないのに、見(み)た目(め)や匂(にお)いにだまされて味(あじ)があると勘違(かんちが)いしてしまうというのがあります。

かき氷のイラスト

参考文献(さんこうぶんけん)

新美 亮輔、横澤 一彦 反応時間 脳科学辞典 https://bsd.neuroinf.jp/wiki/反応時間

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社会福祉法人草萠学舎 西国立保育園