代表挨拶

私たちCASTの活動に関心を寄せていただきありがとうございます。私たちの活動の形態は、サイエンスショーや実験教室の実施、書籍の執筆やSNSでの実験動画配信など、多岐にわたっています。私もメンバーの一人として様々な活動に取り組んできましたが、それらを通じて感じたCASTの魅力についてをお話ししたいと思います。

CASTの全体の雰囲気を特徴付けているのは、やはり自分が感じている科学の面白さを他者に伝えようとするメンバーたちの生き生きとした姿です。科学に限った話ではありませんが、何か面白い体験をしたり発見をしたりすると誰かにそれを伝えたくなるというのは皆さんも子供の頃から経験してきたことなのではないでしょうか。私は、その至ってシンプルな「伝えたい」という思いこそがCASTの原動力であると考えています。

そしてその「伝える」ということは想像以上にやりがいのあることです。例えばサイエンスショーを組み立てるにしても、単に自分が好きな実験を押し並べただけでは中々お客さんにその面白さを分かってもらえません。お客さんの視点に立って、どのような見せ方なら印象に残るか、どのような解説なら納得してもらえるかなどを考えていくことで、心に響くサイエンスショーが出来上がっていきます。また、お客さんからのレスポンスを実際に受けて新たな気付きを得ることも多々あります。様々な活動の度に、この「伝える」ということを実践、そして探求できるのはCASTというサークルならではの魅力です。

個性豊かなメンバーもまたCASTの魅力です。CASTでは1年生から4年生までが現役メンバーとして所属していて、いつも賑やかに活動が行われます。CASTの数々のイベントを経験するうちに自然とメンバーとの仲を深めることができ、かけがえのない仲間を得ることができます。時に他愛もない話をし、時に本気で意見をぶつけ合える仲間の存在は、普段のCASTの活動においてはもちろんですが、それ以外の生活の場面でも大きな心の支えとなります。

CASTは今年で結成から10年目を迎えます。今まで築き上げてきたノウハウを大切にしながらも、日々新たな活動の形を模索している最中です。今後ともますます活発にメンバー一丸となって「伝える」ということを追求できたらと考えています。

東京大学サイエンスコミュニケーションサークルCAST 代表

理学部物理学科3年

渡邉緩也