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実は似ている!?薬と毒の科学

 みなさんは、薬と一緒に飲んではいけない飲み物があることを知っていますか?このブースでは、薬の飲み合わせについての実験を通して、薬と毒にひそむ科学を見ていきます。さらに、光を使って実験することで、薬に入っている物質のふしぎを解き明かします。私たちの生活に必要不可欠な薬について、面白い実験を通してくわしくなりましょう!薬と毒って本当に似ているの?と思っているみなさんのご来場をお待ちしています。

 コラム:水中毒!?身の回りにある毒「水」

 このブースでは、時と場合によっては薬が毒にもなってしまうことを取りあげました。薬は、飲み合わせが悪かったり、化学的な性質が区別できていなかったりすると、私たちの体には毒になります。私たちの体を治してくれる薬のように普段は体に良いものも、時には毒のように体に悪いものになってしまうことがあるのです。

 では、薬よりも身近で、私たちの体にとって普段は良いけど時には悪くなってしまうものってあるのでしょうか?実は、何気なく暮らしていたら気づかないだけでたくさんあります。このコラムでは、その中でも最も身近な「水」を取りあげます。

 水は、私たちが生きていく中で欠かせないものです。私たちの体はおよそ6割が水でできていて、水のおかげで消化や代謝といった生体機能がうまく働きます。しかし、水は一気にたくさん飲んでしまうと私たちの体には毒となってしまいます。いわゆる「水中毒」という症状です。発症してしまうと、低ナトリウム血症やけいれんを生じ、最悪の場合には命に関わります。たくさんの水を飲むことで、血の中に含まれるナトリウムの濃度が急激に減少して正常な生命機能を維持できなくなってしまうのです。

 このように、私たちにとって身近な水でさえ、時と場合によっては毒になってしまいます。とはいえ、水中毒になるのは、1日に3~4Lくらいのたくさんの水を飲んだ場合だけです。普段みなさんが水を飲むときには全く気にする必要はありません。むしろ、水が不足することの方が深刻な問題を引き起こしやすいですから、水分は積極的にとるようにしましょう。これからの時期、寒くなって水分補給を怠ってしまうこともあるかもしれません。それでも十分に水を飲んで、良い生活を!

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