プラスチックブース
ファンタスティックな プラスティック!
五月祭は終了しました。ご来場いただきありがとうございました! 当日の録画は各企画のページ上で公開しています!
当日のアーカイブ
この企画は五月祭当日、YouTube Liveでお送りしました。その録画をご覧いただけます。
ふりかえり
プラスチックブースでは、身近にある高分子としてプラスチックにまつわる実験をお見せしました。それぞれの実験について、ブース内ではお話しきれなかった内容をご紹介します。
プラスチックをあたためると…
プラスチックは「あたためるとやわらかくなって形が変えやすくなるもの」「あたためるとかたくなってもどらないもの」の2グループに分けられるのでした。それぞれチョコレートとクッキーに例えるとイメージしやすいかもしれませんね。プラスチックは分子と呼ばれる同じ形の粒がたくさんつながってできていますが、実はこの粒の並びかたがプラスチックをあたためた時の性質を決めています。あたためるとやわらかくなるタイプのプラスチックは、分子がひものように並んだものが集まってできています。あたためると、このひも同士がばらけるのでやわらかくなって形が変えやすくなるのです。このタイプは冷めると再びかたくなります。形を変えやすくなることから、リサイクルにも向いています。あたためるとかたくなるタイプのプラスチックでは、分子が立体的な網目のようにつながっています。網目のようにつながっているため、あたためても先ほどの「ひも」タイプのプラスチックと違ってばらけることがありません。また、このタイプは一度かたくなるとその後あたためてもやわらかくはなりません。
プラスチックを溶かすと起こること
ブースでは発砲スチロールに「アセトン」という液をかけると、発砲スチロールが溶けてしまうという実験を行いました。これと似た仕組みを使った実験の動画をご紹介します。レモンの皮などに入っている「リモネン」という液をゴム風船にたらすと、風船が割れてしまうというものです。「リモネン」はゴムなどのプラスチックを溶かす性質を持っているので、風船の外側が溶けて割れてしまうのです。
水をすってプルプルに
ブースでは「吸水性ポリマー」についての実験をお見せしました。吸水性ポリマーは、水をとりこんで蓄えられる性質を活かして様々なところで使われています。一つの例として、土の中での保水材としての利用をご紹介します。これは、植木の根のまわりや土の中に吸水性ポリマーを仕込んでおけば、ポリマーが水をためておいて植木の根に水を与えてくれるので水やりの回数を減らすことができるというものです。この方法は砂漠などの乾燥した地域の緑化でも用いられています。成分を工夫することで植物に害がないもの、自然に分解して土の中でたまってしまわないものなどが開発されています。
https://www.kubota-e.com/awhat.htm
参考文献 :https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-05680481/
https://www.kubota-e.com/awhat.htm
ちぢむプラコップ!工作のしかた
用意するもの
- プラスチックコップ(ポリスチレンでできたもの)
- 油性マジック
- オーブン
- アルミホイル
プラコップは透明なものではなく、白いものを使うといいよ
やりかた
1. プラコップに油性マジックで好きな絵を描こう!
2. オーブンの中にアルミホイルを敷こう
3. 中にプラコップを立てよう
4. オーブンで5分加熱しよう(170度)
5. 完成!(熱いから、手袋をはめて取りだそう)
コラム「糸を観察してみよう!」
身の回りの糸の性質
洋服をはじめ、私たちの身の回りには糸から作られるものがたくさんあります。糸は、その材料によって手触りや性質が大きく変わります。ここでは身近な材料のうち代表的なものとして絹、綿、ウールついてご紹介します。
絹(シルク)はカイコのまゆからとった生糸を加工して作られます。生糸の状態では...続きを読む